いかにして食べていくか・・・それだけで精一杯の終戦直後
株式会社早川自動車整備工場は、品川区大井に創業社長の父が立ち上げてから約72年。車検専門の自動車修理工場としては、おそらく日本で最も歴史が古い会社です。とは言え、その道のりはけっして順風満帆なものではなく、特に戦争中や終戦直後は、仕事はおろか、食べるモノを確保するのも必死の時代でした。
小さい会社にとって、仕事と人材の確保が課題でした。
二代目である私が会社を引き継いだ昭和39年も、人手不足が大変でした。映画「Allways 三丁目の夕日」をご覧になった事がある方なら想像できると思いますが、下町の小さな町工場で働いてくれるような人は、なかなか確保できず、また腕の良いガンコな先輩職人とのコミュニケーションにも苦労しましたが、常に彼らと同じ目線で考え、接することで何とか力を合わせてここまできました。
困っているお客様は、最優先での瞬時の対応を心掛けています。
この姿勢は、お客様との関係作りにも活かされています。常にお客様の立場に立って考え、行動するよう心掛けています。お客様が困っていると連絡が入れば、どんなに忙しくても飛んで行きました。待たせてはいけないと、あっという間に駆けつけました。
誇れるモノなど何もないが、今でも大切にしている三つの言葉。
今でこそ、陸運局の車検場の目の前という立地、豊富な設備、独自のノウハウ等の当社の強みを活かした「ユーザー車検サポート」をメインサービスとして経営していますが、仕事が無かった時代から大切にしている事が三つあります。
「正直」「誠心誠意」「労を惜しまず」
この三つの精神は、どんなに時代が変わろうとも揺らぐことのない早川自動車の基本理念であり、先代社長の父から引き継いだ私のこだわりです。これからも社員と共に、常にお客様の立場で考え、この三つの考えの原点を忘れることなく、精進し続ける職人集団でありたいと思っています。
株式会社 早川自動車整備工場 代表取締役 社長 早川清三郎